最近、予定と予定の合間に喫茶店で本を読んで過ごすことが多いのだけど、予定が詰まっていてもその時間だけがいやにゆっくりと進むので、なんだかスローライフ。まあそれは錯覚なのだけど、そもそも大抵のことは錯覚みたいなものなので、気にせずに騙されているのが良いと思う。
ということもあり、近年希にみるほど本を読んでいる今年ですが、シリーズ物としては最も好きと云ってほぼ間違いない水柿君シリーズの最終巻にして完結編「工学部・水柿助教授の解脱」を読了。このシリーズ、小説のフリをしたエッセイと思わせておいて限りなく私小説的でありその実は......という作品である。それが何かは読んでのお楽しみ、などと思わせぶりなことを書いて煙に巻くのもまた一興。まあしかし、きっと大抵の人はあまりのくだらなさに、途中で読むのを止めるだろうし、あるいは人によっては立腹するかも知れない。いずれにしても途中で止めたところで実害はないし、そうしたいのであればそうするのが良かろう(上から目線)。間違いなく森博嗣の著作物の中でいちばん面白いと思うが、でも薦めない。面白さの中にいろいろと示唆に富んだことが書かれていて、それがとても興味深い、ということはさておき、だらだらと読むことをお薦めしたい。なんだお薦めしてるじゃん。
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