昼、スズナリで田畑智子のひとり芝居を観る。ひとり芝居は難しかろうに、と思っていたけれど、そして実際に難しいと思うけれど、とても良かった。もともと実力派にカテゴライズされる役者さんではあるのだけど、うまいし何より力強く、観客を不安にさせることなく安定して余裕を装って(装えることがなにより大切だと思う)芝居をしていた。脚本も面白いし、「演劇」というものの面白さをすごくわかりやすく理解できる公演だと思う。
ひとりで何役もこなしたり、同じセットなのに朝だったり夜だったり、テレビを付けてもテレビは映らなかったり。そういう出鱈目を取り込んで作品として見せるのが演劇だと思うし、そもそも作り物である時点でリアルであれば良いという訳でもないのだから、如何にうまく、面白くデフォルメするのかが作家や役者のオリジナリティであり、観ていて楽しいところなんだと思う。シリアスだったり、笑いだったり、タイプはさまざまあるけれど、エンターテイメントとしてもっと認められてもいいのにね。
などと思わせる田畑智子のひとり芝居はあす月曜日まで。下北沢スズナリにて。おすすめです。
トム・プロジェクト プロデュース「バッタモン」 (ザ・スズナリ)
作・演出:中津留章仁
出演:田畑智子
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