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楽しみな不可解

館林の余韻が消え去らぬうちに有楽町にて談春独演会。「赤めだか」効果なのか、とにかく盛況。独演会は毎月開催されているのだけど、いまは発売即完売で、とにかく入手が難しい。みんなミーハーですね。僕もミーハー。

肝心の中身なのだけど、面白い。今はまだ面白いとしか書きようがない。話、振る舞い、空気、間がとにかくすごいと思うし、生であることの切迫感と、あまりある安定感が相まってとても心地よく面白い。正直、談志の場合はその芸に触れることができる時間はもうそれほど長くは残されていないと思う。それに比べて、談春はまだまだこれからの長い時間、脂の乗った芸に触れることができる。今この瞬間に立ち会えたことが素直にうれしい。ただ、同じ舞台芸術としての演劇や、あるいは、映画、音楽、文学などの面白さとは違う「何か」がまだよくわからない。伝統や技術、または、古典としての時間的な重みあたりが答えなのかも知れないけれど、ひとつ言えることは、解釈できない何かがとても面白いということ。解釈するには時間が掛かると思うし、解釈できるまで深入りするかどうかもわからないけれど、この不可解さをまだしばらくは楽しみたいと思う。

あと、月亭可朝が自虐暴走していてこちらもすごかった。

「立川談春独演会」 (よみうりホール)
出演:立川談春(「大工調べ」「文七元結」)、月亭可朝(「世帯念仏」)

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